知名度の低い観光地だからこそマーケティングが課題だった施設。
ハイクラス施設が無かった地域で手探りの中で開業をされていて、独自の販売ノウハウをつくっている宿とDX化の事例。
顧客分析を行うことで自社の強みを理解した販売が強化できた。
施設名 | 山人 -yamado- |
エリア | 岩手県 西和賀 湯川温泉 |
規模 | 14室(ハイクラス) |
ホームページ | https://yamado.co.jp/ |
売れない宿泊プランを作る日々からの開放
スタッフと会議を開き、シーズンごとに宿泊プランを考えて販売していましたが、そのプランが本当に必要なのかが誰もわかりませんでした。売れなかったプランの理由がわからず、「なぜ売れなかったのか?」という問題に直面していました。また、売れるプランの成功要因についても明確に把握できず、「なぜ売れるのか?」という疑問がありました。更に、どうやって分析すれば良いのかも分からず、お客様の要望や接客スタッフのアイデアでプランの販売企画を立てていました。
しかし、DX化した顧客データによって、どの年齢層がどのような興味を持っているかや、競合施設が獲得している需要が自社に取り込めていないことが明確になり、非常に役立っています。例えば、山岳リゾートに宿泊を検討している人たちの特徴が、販売サイトごとに異なることが分かるので、どのような企画を立て、どのような写真を撮影して販売するかがより具体的に計画できるようになりました。また、レビューも分析できるため、季節ごとに企画する料理メニューや魅せ方の方向性も、より的確に立てられるようになりました。
宿泊プランの販売には、企画から撮影、サイトへのプラン造成など、多くのタスクが必要です。しかし、人手不足に悩む宿泊施設にとって、DXシステムを利用することで、売れないプラン企画に時間を費やす必要がなくなりました。代わりに、売れる方法や企画に集中することができるようになりました。全体的に、DXシステムは非常に役立ち、今後も活用していきたいと思っています。
他の宿を意識して考える視点を持てた
他の旅館はどういうお客様がいらっしゃっているのかは特に気にしていなかったのですが、数値化したデータを見ることで気づくことがたくさんありました。
西和賀という場所は小さな温泉地ですが、隣の花巻温泉は大きな温泉街です。隣の地域における需要の動向が分かるのは、とても重要です。
隣の地域ではこんなプランが売れているというのがわかれば、山人でも同様のプランを企画してお客様を呼び込むことができます。